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もみじライン 広隆寺
広隆寺  (地図) 京都市右京区太秦蜂岡町32
広隆寺広隆寺
秦河勝の木像秦河勝の木像

 京都めぐり、広隆寺を旅行。

広隆寺は、京都の太秦(うずまさ)の繁華な町並の一角に位置する。広隆寺は、建物群こそほとんどが江戸時代の建立と新しいが、その歴史は聖徳太子の時代までさかのぼる。
 寺伝によれば、古代のこの地域の豪族であった秦(はた)氏の長、秦河勝(はたかわかつ)が、聖徳太子から賜った仏像を本尊として創建したとされ、古くは蜂岡寺あるいは秦公(はたのきみ)寺と呼ばれたという。
 秦氏は3世紀頃大陸から渡ってきた渡来氏族で、養蚕・酒造・土木事業などを起こし、古代の京都の基礎を作る。平安京の造営でも秦氏の財力と技術が朝廷を大いに助けたのである。
 しかし、古刹であるだけに創建時の詳細は判然とせず、河勝が太子の宮を寺に改めた。新羅(しらぎ)・任那の使者が献じた仏像を安置した、斑鳩寺の火災後に百済からの渡来僧が開いた、など古文書にも諸説あり、また蜂岡寺は広隆寺とは別だとする説もある。
 奈良時代以降は、太子建立七寺または八寺の1つともされている。いずれにしても、創建は推古天皇の頃であるらしいが、当初の寺地は今と異なり、現在地に移されたのは平安時代に入ってかといわれる。
 広隆寺は、平安時代の弘仁9年(818)には、大火によってほとんどを焼失するが、ほどなく秦氏の出という道昌(どうしょう)が再興し、貞観6年(864)には、白檀でつくられた薬師如来像が新たに本尊とされる。この薬師如来は霊験あらたかで、平安時代後期には京都中から人々が参詣に訪れるようになる。久安6年(1150)、広隆寺はふたたび炎上したが、すぐに復興され、その後しだいに伽藍も整備されてゆく。現在も、薬師如来像は秘仏としてまつられており、この薬師信仰と鎌倉時代に最盛期を迎える太子信仰とが、広隆寺を支えてきたといってよいだろう。
 いまも、京都の人たちには、広隆寺といよりは「太秦の太子さん」として親しまれている。
 京都・広隆寺を代表するものといえば、弥勒菩薩像(みろくぼさつ)をあげないわけにはゆかないが、弥勒菩薩もじつは太子信仰に大いに関わりがある。
 弥勒菩薩は、釈迦入滅の56億7千年後、釈迦の救いから漏れた衆生を導くためにこの世にあらわれるという未来仏で、現在は兜率天(とそつてん)に住んで仏になるときを待っている。それゆえに、仏になる前、悟りを完成する前の釈迦、すなわち悉達多(しったるだ)太子に擬され、悟りを求めて思惟する釈迦ををあらわす半跏思惟(はんかしい)の姿で造像されるようになったという。その若い姿が、夭折(ようせつ)の聖者とされた太子に重ね合わされて、太子信仰とが結びつき、さかんになっていったのである。そのため、法隆寺の例にあるように、太子ゆかりの寺に弥勒菩薩は多い。

 京都めぐり、
宝冠弥勒菩薩半跏思惟増を旅行。

アカマツの一木造(国宝)。飛鳥時代の作で、広隆寺、創建当時の本尊と伝える。右手を頬にのせ、かすかに微笑を浮かべる。一部に金箔が残るため、もとは金色に輝く像であったと考えられる。霊宝殿に安置される。
弥勒菩薩宝冠弥勒菩薩半跏思惟像
十二神将像十二神将像

 京都めぐり、十二神将像を旅行。

十二神将像(じゅうにしんしょうぞう)は、薬師如来に付属するものとして、康平7年(1064)、仏師・長勢(ちょうせい)が造立。華麗な彩色をほどこし、鎌倉時代の像に比べその形相は穏やかである。長勢の作品中、唯一の現存。

 京都めぐり、桂宮院を旅行。

桂宮院(けいぐういん)は、上宮王院とともに太子信仰の中心とされる。桧皮葺(ひわだぶき)の八角円堂(国宝)。法隆寺の夢殿がある奈良以外では、国宝の八角円堂があるのはここだけである。内部には柱がないのが特徴で、天井は八方に勾配をつけた板張り。鎌倉時代に建立。公開は4、5、10、11月の日曜、祝日のみ。
桂宮院桂宮院
講堂講堂

 京都めぐり、講堂を旅行。

平安時代後期の永万元年(1165)に金堂として建立され、のちに講堂に改められたもので、永禄年間に大改造が行われてはいるものの、広隆寺に現存する最古の建物である。柱が朱塗りであることから赤堂とも呼ばれる。

 京都めぐり、
阿弥陀如来像を旅行。

講堂の本尊(国宝)。説法印を結び、二重円光を負う。重厚な量感あふれた体躯に平安時代初期の特徴がうかがえる。
阿弥陀如来像阿弥陀如来像

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